皆さんは、志望高校を選ぶ時に悩んだ経験はありませんか?
おそらく、ほとんどの方が色々な理由で悩んだかと思います。
今回は、私が塾で働いていた時、三者面談でよく出くわした場面について書いていきます。
また、私の中でも未だに答えが出ていない問題です。
そして、これは都会と地方では大分異なります。
今回は、地方のことについてとなりますので、ご了承ください。
志望高校の選び方の基準
志望高校を選ぶ時の基準はいくつかあります。
これは、中学校3年生の冬休みを仮定します。
また、私の地域では、公立高校1校、私立高校1校のみ受験することができます。
そして、公立高校の方が圧倒的に人気があります。これらを条件に考えた時に
①自分の学力で合格できそうな高校
②自分の学力だと少し厳しいけど上のランクの高校
③自分の学力ではほぼほぼ無理だけど、どうしてもそこに入りたい高校
基本的にこの3パターンに分かれます。
生徒・保護者が選ぶ選択肢は?
三者面談で受験校を決める際に、親、塾側が勧めるのは①が圧倒的に多いです。
なぜなら、親は自分の子供に受験を失敗するショックな体験をしてほしくない気持ちと、私立高校は学費が高いので公立高校に行ってほしい気持ちがあるからです。
また、塾側は合格率を上げるために、①を勧める塾長が多いと思います。
というよりも、私の周りには多かったです。
私としてはこのことに違和感しか感じませんでした。
志望校のランクを下げさせて、冬季講習を受けさせることの矛盾と、チャレンジしてほしい気持ちがあったからです。
もちろん、志望校を下げたからといって油断したのでは意味がないです。
ただ、志望校を下げることによって、生徒のモチベーションは確実に下がります。
下手をすると、ここから一気に成績が下がることもあります。
学費の面で私立高校には通わせられないという気持ちもわかります。
これはどうしようもないと思います。
志望校を決める時は、生徒と保護者が十分に話し合って話し合って、お互いに納得した形で決めてほしいと思います。
答えの出ない問題
先ほどは、三者面談での選択肢の答えとして①が圧倒的に多いことを書きました。
この答えにたどり着くまでに、①と②で悩むことが多いです。
例えば偏差値60のA校と偏差値55のB校があったとします。
生徒の偏差値は57です。
今のままではA校は厳しいけど、努力次第ではなんとかなるかも。
B校は合格の可能性が高い状況となった時、皆さんはどちらを選びますか?
まさにこの選択について、私は長い間悩んでいます。
塾としては確実にB校を勧めると思います。しかし、私は生徒がA校に行きたいと言えば、確実にA校を勧めます。
ここで保護者の口から出ることは
「無理してA校に入って下にいるよりも、B校に入って上にいた方が良いんじゃない?」
です。
私は
「行きたいなら無理してでもA校に入るべき」
という考え方です。
これは、あくまでも「行きたいなら」が前提です。
私は、中学校1年生の時から何故か行きたい高校が決まっていました。
その高校は、地域では1番の進学校でしたが、そこまでして行きたかった理由は、特にありませんでした。
それでも、その高校に行きたくて毎日最低でも3時間は勉強していました。
その甲斐あって、無事にその高校に合格しました。
しかし、高校に合格することが目的となってしまい、入学してから勉強をしなくなってしまったので、成績は下の方でした。
だからと言って、高校受験の時に1ランク下げた方が良かったと思ったことは1度も1ミリもありません。
進学校のイメージとしては
「ガリ勉で勉強しかしていない」
らしいですが、全くそんなことはなく、遊ぶ時はとことん遊ぶ人が多かったです。
オンとオフがしっかりとしていて、それが私にとって、とても心地良かったことを覚えています。
そういった事から、志望校を下げて合格実績にこだわることはしませんでした。
また、志望校を下げずに勉強することの方が将来後悔しないだろうという気持ちもありました。
とにかく
「あの時、勉強しておいて良かった」
「あの塾に行って良かった」
と思ってほしいという気持ちでした。
私の中での答えは、「努力してA校にチャレンジする」です。
皆さんはどうでしょうか?塾を経営する上では、ランクを落とすことが正解だと思います。
合格率が次年度の生徒募集に大いに関わってくるからです。
私はそれが出来なくて塾から身を引きました。
最後に
今回はずっと自分が抱えてきた思いを書き、まとまりのない、皆さんにとって有益な情報ではない記事となりました。
人によって答えが違う問題ですので、こういう考え方をする人間も居るんだなぐらいに思ってください。
とにかく後悔しない選択をしてほしいと思います。
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